Dali world(ダリワールド)

ダリの作品モチーフ図鑑①

こんにちは!

こちらは、若い頃のイケメン過ぎるサルバドール・ダリです!

は〜かっこいい。

さて突然ですが、
芸術家には、お気に入りの「モチーフ」というものがあります。

1人の芸術家の作品に繰り返し出てくるモチーフには
その芸術家自身が重要視する意味が込められていることがほとんどです。

例えば、ゴッホといえば「ひまわり」が有名です。

ゴッホはひまわりをモチーフとした絵を生涯で7点制作しているそうです。
つまり、重要なモチーフだったと考えられるのですが、
そのひまわりには下記のような意味を感じていたそうです。

ゴッホにとっての向日葵は明るい南フランスの太陽、ひいてはユートピアの象徴であったと言われている。 南仏のアルル滞在時に盛んに描いた向日葵を、精神が破綻し精神病院での療養が始まってからは描いていないこともその根拠とされる。

さて、ダリにももちろんそういった重要なモチーフが存在します。

溶ける時計が一番有名でしょうか。

何度も繰り返し作品に登場させたモチーフは、
ダリにとって何を意味していたのでしょう?

サルバドール・ダリの作品によく使われるモチーフ図鑑①


ダリにとって死の象徴。
子供の頃、動物の屍に群がる蟻を見てから、
ダリの中には「蟻」=「死」というイメージが植え付けられました。

ダリにとって「完璧」「誕生」を表すモチーフ。
ダリが晩年に住んだ家や、自身が開館に携わったダリ美術館にも卵のモチーフがたくさん使われています。

松葉杖

腐敗した物体を固定するもの、つまり
「死」と「生」のモチーフという説もあれば

柔らかいものを支える固いもの、つまり
性的欲求という意味も。

自身を柔らかく垂れ下がった肉塊として描き
それが何本もの松葉杖で支えられている自画像から、
ダリ自身が「性不能」であったことを示している、とも言われています。
(実際ダリには女性や性的なものに対してのコンプレックスがありました)

ガラ(ダリの妻)

ダリにとってガラはミューズでした。
※ミューズとはギリシャ神話の女神で、芸術などを司る神のこと。インスピレーションの源となったり、創作意欲を刺激させる女性は、芸術家にとって「ミューズ」でした。
ガラは性的に自由奔放な女性でしたが、そんな彼女を聖母マリアのように登場させたりしているのです。
ガラがどんな女性であれ、ダリにとっては特別で神秘的な存在ということを表したかったのかもしれません。

溶ける時計

夕食に出たカマンベールチーズが溶ける様子からインスピレーションを得たそう。
溶ける時計は、
「相対性理論」を表しているとか、
「時間という絶対的なものに縛られたくない」という意味だと言われていますが、
本人いわく

『柔らかい時計は生物学的に言えばダリ的なDNAの巨大な分子である。
それらは永続性ゆえにマゾ的であり、

舌平目の肉のように機械的な時間という鮫に飲みこまれる運命である』

ということです。

・・・どういうこと?

今回は代表的な5つを紹介してみました!
でも・・・まだまだ紹介しきれません。
そのうち第2弾も作ります!

ただ、ダリという画家はひねくれものなので
「私の絵を理解しようとするなんて無意味だ、
 だって自分自身ですら意味を知らないのだから」
みたいな言葉を残しているし(うろ覚えですが確かこんな感じ)、

虚言癖もあったので本当のことなのか嘘のことなのかも
真相はもうダリにも分かりませんw

モチーフの意味を意識して、
是非今一度じっくり作品を見てみてください!
「もしかしたらこの絵はこういう意味なのかも!?」
という新しい発見があるはずです。