今日は、私の好きな画家「サルバドール・ダリ」について書かせていただこうと思います。
もうちまたでは有名な話だと勝手に思っているのですが、
私はかなりの「ダリ」フリークです。
彼の絵画、人物像、生き方、顔、すべてが大好きです。
1日3回はダリのことを考えています。
どんなものごとにおいても、私の意思決定の時には、
少なからずダリによる影響が見られます。
ダリについては調べればいくらでも出てきますので、
今日は「なぜダリが好きなのか」についてです。
私の大好きなサルバドール・ダリ
いつ、どうやって出会ったのか
実はどうやってダリを知ったのかをまったく覚えていません。
高校3年生の時に研修旅行でフランスへ行ったのですが、
ポンピドゥー・センターという美術館で初めてダリのホンモノの絵画を見た時に
「とうとう大好きなダリの絵を見ることが出来た!」と
えらく感激した覚えがあるので、その時は既に大好きだったようです。
そこで見たのは「不可視のライオン、馬、眠る女」です。
当時は、デザイン科の高校に通っていたとはいえ、
美術史が好きだったわけでも西洋絵画に興味があったわけでも、
ましてや『シュルレアリスム』なんて言葉すら知っていたか危ういくらいなので、
ダリのことも学校の授業か何かで偶然知ったのでしょう。
どういうところが好きなのか
画家のファンになる時には、
その人の描いた絵画を見るところから始まります。
ところがダリの場合「絵画」と同じくらい
ダリ「本人」が有名な作品となってしまっています。
それはダリのおかしなパフォーマンスによるもので、
「おかしなダリという人物そのもの」が世に知れ渡っています。
画集なのに、描いた絵ではなく『本人の顔写真』が表紙になるなんて
とっても珍しい画家だと思うのです。
・・・と書いておきながら、
私は「絵画」から好きになったパターンの人ですが。
ダリの絵画の「ここが好き!」というところを
2つ紹介します。
地平線
ダリの絵には、広がりがあるんです。
描かれたモチーフの後ろには、地平線が広がっています。
この地平線が、私はダリの絵画で何よりも好きなんです。
この地平線を見ていると気持ちが落ち着きます。
不安になったり悩んだ時にこの地平線を見ると、
すべてがすごく小さい出来事に思えて気が楽になります。不思議。
2014年の春に、
ダリが大きな影響を受けた場所である
海沿いの町フィゲラスへ旅行に行きましたが、
ダリのこの地平線は、あの場所が生んだものなのだと
目の前に広がる海を岩を見て実感しました。
松葉杖
ダリの絵画にはいろいろなモチーフが登場します。
例えば、「蟻」。
蟻は「死」のモチーフとして登場します。
幼い頃、死骸に群がった蟻を見て、それがダリに強いインスピレーションを与えました。
また、卵は「誕生」とか「完璧」を示すモチーフです。
スペインのダリ美術館や、ダリが晩年住んだ家には、卵のモチーフがたくさん使われています。
それらに並んで有名なモチーフのひとつが、松葉杖です。
ダリの絵の松葉杖を見た時、
「自分の心を見透かされてる!」
と思いました。
なんですかね、うまく説明できないんですが、
松葉杖の位置や、支え方や、何から何まですべてが
自分の中の「何か」と100%ピッタリ一致したんです!
大げさな言い方をすれば、
ずっと失っていた自分の片割れに出逢った
みたいな感じです。(なにそれ)
うーん、言葉で表現できないのがもどかしいのですが、
違和感というものを微塵も感じなかったんですよね。
それくらいこの松葉杖のモチーフに出会った時は衝撃でした。
天才になりたかった天才
ダリは天才、奇才、変人、と言われていますが、
実は本当のダリは「天才になりたかった常識人」だと言われています。
実際には、ダリは根っからの奇人というわけではなく、本当に親しい友人の前では非常に繊細で気の行き届いた常識人だったとされている。つまり彼のこうした「アート」は現実世界と対峙するためのよろいのような物であり、顕示される自己が必ずしもダリ本人そのものではないことは重要である。
ここがまた、大っ好きなところです。
レオナルド・ダ・ヴィンチは天才だと思います。
アルベルト・アインシュタインも天才だと思います。
もしかしたらピカソも天才かもしれません。
だけどダリは天才になりたかった天才なんです。
ダリが残した言葉で一番好きなのがこれ。
天才になるには天才のふりをすればいい。
でも天才のふりが出来るひとは、
それはまたそれで、そういう天才なんです。
そう思います。
すみません・・・
思ったよりまだまだまだまだかなり長くなりそうなので、
続きはまた時間のあるときに。
それでは!
ふくみん
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