さっそくですが、
「秋」をモチーフにした絵画作品というのはどういうものがあるのでしょう?
私が一番最初に思い出したのはコレです。
「秋の人肉喰い」サルバドール・ダリ
早速恐ろしいタイトルの絵画ですね…!
とってもダリらしいですが。
人のような塊が2人、お互いを食べあっています。
ダリは柔らかい、食べられるものを美しいと言っていて、
自分の自画像も柔らかく描いてしまいました。
何かで読んだのですが、ダリの出身であるカタルーニャ地方には元々、
「食べられるものが一番美しい」という考え方があるとか・・・?
ダリの思想もそれが影響しているのでしょうか。
さて、続いての「秋」をモチーフした作品はこちら。
「連作四季《秋》」ジュゼッペ・アルチンボルド
多分、みなさんどこかで見たことがあると思います。
果物や野菜、雑貨などが組み合わさって出来た顔。
春夏秋冬4作のうちの「秋」の作品です。
使われている果物などは秋を象徴するものばかりです。
他の四季の作品と並べてみるとよく分かるのですが、
この連作は単純に「春夏秋冬」を描いただけでなく、
若者から老人までの、人間の一生も描いています。
また、驚きなのはこのアルチンボルドという画家が、
1500年代イタリアの宮廷画家なのに、当時としては前衛的であろうこんな変な絵を描いていること。
何も情報がなく見たら、きっとピカソとかその辺りの時代の画家かな?って思ってしまいそう。
さて最後に紹介するのは、こちら。
「晩鐘」ジャン=フランソワ・ミレー
こちらの絵も絶対にどこかで見たことがあると思います!
実際この絵が「秋」の絵画なのかよくわからないのですが、
雰囲気秋っぽいしいいでしょう!ってことで取り上げてみました。
ミレーの「晩鐘」、実はダリに絶大な影響を与えている作品です。
ダリの幼少期、家だか学校に「晩鐘」の複製画が飾ってあり、
ダリが晩年住んだ、カダケスの「卵の家」には、ミレーの「晩鐘」が何枚も飾ってあります。
昨年「卵の家」に行った時の写真です。
ダリは「晩鐘」からインスピレーションを得て、
晩鐘をモチーフにした作品をたくさん残しています。
例えばこんなの。
面白いですよね…!!
言われてみれば晩鐘なんだけど、全然違う。
ダリの手にかかれば、こんなふうになってしまうのです…
というわけで、今回は「秋」をモチーフにした絵画を取り上げてみましたが
最終的にやっぱりダリにたどり着いてしまいました…。
みなさまも「芸術の秋」、楽しんでくださいね♪
ふくみん
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