ランセルというフランスの高級ブランドをご存知でしょうか。
2009年に日本にも上陸したものの、あまり人気が出なかったのか2012年に日本撤退してしまいましたが、今でも本国ではバリバリ現役のブランドです。
そんなランセルが2011年に発表した「ダリグラム・コレクション」。
当時の記事が残っていました。
ダリとガラの語られなかったラブストーリーを秘めたランセル「ダリグラム・コレクション」
ダリが作り出したのが二人の間だけに通じる愛の文字、それが「daligramas」。
2年後、ダリがランセルにバッグを発注し、ガラに捧げる一点のユニークなコレクターズバッグを製作。もちろんそのバッグには”愛”の文字がデザインされていた。
こんなバッグ、ダリヲタが黙っているはずもないのですが、
この存在を知ったのはもうランセルが日本撤退をして数年後。
しかも、ランセル自体があまり日本で流行らなかったせいか、世の中にダリグラム・コレクションが全く出回っていないという状況。
2018年は、毎日「ダリグラム」を検索し、ずーーーーっとダリグラムコレクションが世の中に出てくるのを待っていました。
そして2019年!!!
なんと!!
ダリグラム・コレクションを手に入れることに成功いたしました〜!
パチパチパチパチ
バッグとステーショナリーです。
一気に2つも手に入ってしまい大興奮しております。
両方中古ですが、とても状態がいい。
買ったはいいものの使いこなせない感じとか、ダリっぽくて素敵です。
正直な話、このバッグのカタチや色は全然タイプじゃないので、
自ら選んで買うことは絶対ないはずなのですが、
「ダリ」ってなった瞬間、どうしてもこうも魅力的に見えるんだろう。
これが、ダリがガラに向けて作ったオリジナルの愛の文字「ダリグラム」。
線のうねり具合や、キレイなシンメトリーでは作らないのが、ダリっぽさ満載。
一番好きなのはミルククラウンの王冠です。
ダリが絵に入れるサインにもよく使われていますよね。
今回始めて知ったのですが、
この自転車のチェーンモチーフにも、ダリが考えた深い意味がありました。
チェーンはオリジナルと同じ、ダリが愛した自転車のチェーンのモチーフ。同じ方向に向かうことで前身するチェーンの仕組みは、共に伝説を創り上げた二人を象徴し、また、組み合わさったチェーンは融合の象徴でもある。
自転車のチェーン、ダリが愛していたモチーフだなんて。
意味を知ると感動しちゃう!!
これを知ってる人は結構コアなファンだと思います。
チェーンのひとつひとつにもダリグラムが刻印されています。
カタチは高級バッグの定番型なのに、チェーンをつけちゃうイカツさとか、ひとつひとつにもダリグラムが掘られている(いい意味の)しつこさとか、そういうのがダリっぽくて素敵です。
ダリはあんまり引き算する表現者ではなく、割と足し算掛け算していくタイプだと思うので。
バッグにはダリグラムをモチーフにしたキーもついています。
ダリグラムが彫刻されたバッグの留め具に鍵穴がついており、それと相対する形なのだと思います。
おなかいっぱいになるまで、様々な部品が詰め込まれている。
鍵穴には王冠の刻印、鍵にはダリとガラのイニシャルからデザインされた愛の文字が刻まれて、2人の王国への入り口を思わせる。
2人への王国への入り口。
いいですね!
普通だったら恥ずかしくてできないようなことも、ダリとガラだとただただ美しい作品になってしまいます。
こちらは、ステーショナリー。
手帳のようになっているのですが、左半分はお札や小銭も入るようになっており、財布としての機能も持ち合わせているよう。
ちょっと大きいのですが・・・
どうやって使うんだろう…?
フランスでは割と普通の形状なのかしら。
使い道が難しい。
新年早々、念願のダリグラム・コレクションを手に入れることができて感動が止まらない。
2019年もダリのために突っ走ります!
今年もDali World.comをどうぞよろしくお願いいたします。
ふくみん
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