超ナルシストで自分大好き、他の画家へは辛口評価!
な、サルバドール・ダリが、
画家たちを勝手に採点してしまったランキング後編です。
さあ、1位〜5位までは前編でお伝えしていきましたが
今回はダリ自身より低いと評価した6位以降の画家たちのランキングです!
さっそく見て行きましょう!
〜ダリ的分析に基づく諸価値比較一覧表に基づく評価ランキング【6位〜11位】〜
※赤線は、ダリによるダリ自身の評価を示しています。
【第6位】パブロ・ピカソ 合計ポイント:107pt
出ましたピカソ。ダ・ヴィンチの次に有名な画家と言っても過言ではないのでは。
しかしまぁ、真実性と技術が低得点なのはわかりますが(実際の技術は置いておいて)
神秘性がまさかのヒトケタ、独創性もないという厳しい評価です。
ただ、天才性は満点です。もうダリの目の付け所が分かんない…。
ダリとピカソは親交があり、
ダリはピカソの肖像画(とても肖像画には見えないが…)も描いているし
皮肉が込められた内容ではあったにせよ、ピカソを偉大な画家とも言っていたらしいので
この結果はかなり意外でした。
【第7位】ドミニク・アングル 合計ポイント:95pt
名前だけ見てもピントこないかもしれませんが、
この裸体の絵画はどこかで見たことあるかもしれませんね。
ただこの画家の絵って「古典的」だし「写実的」だと思うので
一見ダリ的評価は高そうに見えるのですが…
悲しいことに天才性がゼロですって…。そんなことないよなぁ…。
この絵をルーヴル美術館で見た時にガイドの方が解説してくれたのですが
この女性、胴体が異様に長いのです。
背骨何本か多くない?
って突っ込まれた絵だそうです。
ただ、これは決してデッサン力がなかったなどではなく、
「いかに美しい構成で描くか」を重視していたからだそうです。
【第8位】メソニエ 合計ポイント:47pt
ここからさらにガクンと点数が下がります。
ただ、すみません。私このメソニエという画家をまったく存じ上げておりません…。
ですので、何も感想が言えないのですが
調べてみるとダリはメソニエのモチーフでも作品を作っているみたいなんですよね。
とあるサイトでは「ダリが敬愛するメソニエ」って書いてあるし…。
もうちょっと調べてみたい所です。
【第9位】エドゥアール・マネ 合計ポイント:37pt
これまで画家が女性の裸体を描く時は
「これは女神だからね!決してそういう意味で裸描いてるわけじゃないからね!」
という口実があったのですが、
マネは、「女神ではない女性」が草の上で「裸でランチ」をしている絵を描いて物議を醸しました。
明らかに不自然なシチュエーションです。
が、ダリが唯一高得点をつけたのは「真実性」。
もうわけわかんない・・・
【第10位】ウィリアム・ドミニク・ブグロー 合計ポイント:29pt
すみません・・・また全然知らない画家です。
年代的にはダリが生まれたくらいに亡くなっているので
まぁそこまで昔の画家って感じではないみたいです。
だいぶひどい評価では有りますが、ランキングに登場させる辺りに
ちょっとした愛を感じてしまいます。
【最下位】ピエト・モンドリアン 合計ポイント:5pt
え、5点?!
まぁ方向性からいっても、ダリが求めているところとは正反対ですし
ダリが評価しない、というかできないのも当たり前かな?とも思うのですが。
色の構成で作られた作品を作る画家に対して、構成の評価が1/2というのは
ダリの皮肉が込められているようでちょっと笑ってしまいます。
むしろ1位〜10位の画家たちは、
モンドリアンを採点したいがためのただの前フリなのかもしれませんね。
いかがでしたでしょうか?
1位〜5位は意外と控えめなダリの姿が見えましたが、
6位以降は過激なイメージ通りのダリ的評価でした。
こういう視点から画家や絵画を見たことがなかったのでとても新鮮でした。
ふくみん
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