キリコの画集が欲しいという、ダリ好きの葛藤

こんにちは。

ジョルジョ・デ・キリコの画集が最近欲しいです。
キリコの絵をたくさん見てみたい。

実は下記の記事で書いているとおり、
キリコには少し複雑な感情を抱いています。

でも「キリコの絵が好き」と軽々しく行ってはいけないように感じられて、
今までキリコの話題を出すことを避けていました。
なんというかダリに対する罪悪感のようなものを感じ…。

 

そう、ハッキリいうとキリコの絵、かなり好きなんだと思うんですが、
ダリのことを考えるとどうも浮気をしているような後ろめたさというか…

キリコを好きって言えないんです。

 

例えばこれが
「フェルメールの画集が欲しい」というものなら
ダリは褒めてくれたかもしれないけど…。

けど何故だろう…

キリコには、自分の中でただの好奇心以上の
特別な存在が芽生えそうな予感があるんでしょうか。
決して「ダリがどう思うか」ではなくて、
「私がダリ以外に特別に思う存在」が出て来ることが怖いのかもしません。

けどキリコの絵って、私がダリの絵の中で何より好きな部分である「地平線」があるし、
空の色、地面の色、なんか色々ダリなんですよね。(もちろん時代は逆だけど)
だから好きになって当たり前という感情もありながら、
ダリに対してそんな中途半端な愛だったのか?!って自己嫌悪にも陥る。

キリコの絵を見たいという一時の欲求のために、
私のダリの本棚の中に、そんな画集を買っていいのか?

 

…でも、やっぱりキリコの絵を色々見てみたいという欲求は高まるばかりなので、
今日ちょっとAmazonで検索してみたんです、キリコの画集。

そしたら、全然種類が出てこないんですよね。。。
「玄人」向けっぽいのしか出てこなくて。

私が求めてるのは、
日本人に向けて優しくかかれた、表紙もソフトな薄めの本で、
絵とちょっとした解説さえ見れれば別にいいんです。

けど、こんな「玄人」向けのキリコの画集なんて買ったら、
ますますダリに対して顔向け出来ない。

それ、本気じゃないか?

って。

 

いや、キリコへの興味はきっと押さえつけていた感情による、一過性のものだと思うんです。
本命はこれまでもこれからも、ずっと変わらずダリなんです。
そう断言できないのであれば、私はキリコの画集は絶対買ってはいけない。

 

うーん。

・・・まだ当分悩みそうです。

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ふくみん

サルバドール・ダリをこよなく愛し、休日は西洋絵画を求め美術館めぐりをしています。好きな食べものは納豆と餃子とネギ。

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